51歳で早期退職。
無職になりました。
世間的には「何バカなことやっているんだ!」って言われそうですが、これも自分の人生。
今回人生の賭けではないですが、大きな決断をしました。
早期退職した理由と心構えを書いています。
退職を促すという趣旨の記事ではなく、あくまでも同世代で退職を考えている人の少しでもご参考程度になればと思います。
51歳で早期退職
23年間勤めた会社を51歳になったばかりの今月辞めました。
一応退職日は来月の締め日ですが、今は有休消化に入っているので実質会社に行くことはありません。
冒頭でも書きましたが、51歳で無職になるということは世間的には「何バカなことやっているんだ!」と言われるのが一般的な意見。
ボク自身も客観的に見ればそう思いますが、今回はいろんなことが重なり合って大きな決断ができたんです。
51歳で早期退職した理由
51歳で早期退職した理由はいくつかあります。
単純に上司にムカついたからとか、こんなハードな仕事やってられないとか、感情的な理由ではないんです。
1つ1つの理由はそうかもしれませんが、時間をおいて冷静に考え直した時にも考えは一緒だったんです。
以下の3つが主に退職した理由です。
元々定年まではいるつもりがなかった
今から6年前に、早期退職を考えるようになりました。
仕事は真面目に取り組んでいましたが、やりがいを感じられなくなったんです。
ある日、プツンっと仕事への情熱が途絶えました。
それまでは仕事が面白く感じ啓発本やエクセルの本などを読み込み、仕事を効率的にやる方法やテンションを上げる方法などで自ら鼓舞して取り組んでいたぐらいです。
でもある日その情熱がプツンっと。
「もうこれ以上臨んでも何も変わらない」って限界が見えたんです。
そうなると急に向上心が途絶え、このままの生活を定年までやるのはしんどいに変わっていきました。
朝早くから夜遅くまで働き週末だけを楽しみにするサイクルをずっと続ける。
人生でこれでいいのか?
って。
やりたいこともろくにできずただただ流されていく生活。
平日は夕飯を食べて寝るだけ。
休日は束の間の休息であっという間に月曜日。
それがずっとずーっとあと数十年続いていく。
何が楽しい?
人生ってなに?
って。
そういう思いが強くなり、【会社に勤めなくてももっと自由な生き方はないのか】って6年前から模索していたんです。
職場でキッカケができた
今回職場で大きな変化がありました。
職種は運送業なのですが、ボク自身の仕事はドライバーではなく配車という事務職。
最初はドライバーをやっていましたが、今から20年前に新しい事業ができ請負先で出向という形で配車業務をやるようになったんです。
最初はパソコンやら電話対応やら何から何まで初めてのことばかり。
でも必死で覚え、今日まで約20年間配車業務をやってきました。
その配車業務から手を引くことになったんです。
その時上司から
「車に乗る気はないか?」
と問われ
「全くありません。乗る気もないしやれる自信もありません」
とお答えし
「それじゃあ本社で経理の補佐と本社での配車業務をやってもらおう」
って言われたんです。
しかし、蓋を開けてみたら請負先からの配車業務を撤退した次の日から車に乗るように指示されました。
突然20年ぶりぐらいのトラック配送業務。
「嘘だったんだ。騙されたんだ。結局この歳でこんな久しぶりに運転をさせるって・・こんな仕打ちあるかよ。ふざけんなぁ~」
って気持ちに。
20年ぶりのトラックの運転・荷物の積み込み積み下ろし作業と、一気にホワイトからブルーへ。
51歳のボクの身体は悲鳴を一気に上げました。
それまではデスクワークでボールペンより重いものを持ってなかった状態からの現場作業。
腕はもちろん、手の指1本1本までが痛くなり腫れました。
右膝も痛め、数少ない楽しみの週末のランニングをできない状態にまでなり心身ともに疲弊。
それでも
なんとか頑張っていかないと食べていけない
家族を養っていかないと
の気持ちで必死に食らいついたんです。
でも
これをあと何年も続けるか
何年続けられるか
と思うと、「もう潮時かな」って考えるようになりました。
妻が背中を押してくれた
そんな疲弊した状態で帰ってくるボクを見て、妻がこう言ったんです。
「もう会社辞めなよ。これ以上続けたら体を壊すのは目に見えている。将来それで体が悪くなったら好きなこともできなくなるよ。もういいんじゃない。今まで十分に頑張ったよ。明日辞めるって言ってきなよ。」
なんとも嬉しい言葉。
確かに身体は悲鳴を上げていました。
20年ぶりの肉体労働。
腰・右膝・手の指の痛み。
ご飯で箸を使うのも痛むぐらいまでボロボロ状態。
妻の言葉がスーッとなんの引っかかりもなく入ってきたんです。
確かにこのまま続けて体を壊したら全く意味がないって。
妻が背中を押してくれました。
51歳で早期退職するための心構え
退職するためにはそうそう簡単には決めない方がいいです。
明日から無職になったら嫌なことからは解放されますが
じゃあその後の生活はどうなる?
人生は?
って。
年齢も51歳。
若いならすぐに転職先も見つかると思いますが、定年から数えた方が近い年齢はなかなか厳しい。
ボクの場合は、こんな準備というか心構えがあったから退職に踏み切れたというのもあります。
年収分の貯金
最低年収分の貯金があると安心できます。
単純に今までの生活レベルで過ごしたとしても、1年は働かずとも食べていけます。
もちろん社会保険の負担とか細かい計算で変わりますが、ざっくりでも年収分の貯金があれば今すぐ新しい転職先っていう状況からは抜け出せます。
将来やりたいことがあるか
これも大事なことです。
急に時間ができたら、今までできなかったことを思う存分やってもいいでしょう。
- 家族とたっぷり過ごす
- 趣味に没頭する
- 旅行に行く
など。
でも思う存分やれば満足します。
ではその後どうなるでしょうか?
多分時間があまり、何をしていいのか困惑してしまいます。
そうならないためにも、やりたいことがあるとかなり違います。
やりたことと言っても短期でできることではなく、ずっとやりたいことがあるのが理想。
ボクの場合はブログです。
文章をずっと書いていても飽きないし、むしろずっとやっていたいぐらい。
それでマネタイズもできる。
これで食べていけるようになったら最高の人生です。
パソコン1台あれば、どこでもできるブログ。
収入プラス時間も手に入るんです。
ブログ三昧の生活を送るのは、ボクにとって最高の喜び。
一生やっていきたいと思えるものに出会いました。
ボクのようなものが見つかれば理想ですが、挑戦したいものでもいいと思います。
せっかく勤め生活から解放されるのですから、やりたいことがあるかないかの違いは大きいですよ。
たった1度の人生をどう考えるか
51歳で退職。
何度も言いますが
あと9年頑張れなかったのか?
という意見もきそうですが、ボクの場合は「完全に無理」という判断。
あとはその人の価値観によりますが、人生をどう考えるかってことも大事です。
たった1度の人生。
定年まで歯を食いしばって頑張り、その後の老後人生を楽しみにするのももちろんありです。
でもボクの場合は違う考えなんです。
確かに老後に楽しむことはずっと考えてましたが、歳をとるたびに体力も落ちてきます。
これは変えられない現実。
また歳を取ればとるほど体の不調も出てくる。
そう考えた時に、定年の頃の自分は果たして今と同じような
- 体力
- 気力
- やりたいこと
が、そのままの状態でいられるかっていう疑問があるんです。
だったらたった1度の人生。
今すぐに挑戦しないと定年の時の自分は後悔するのではと思うようになりました。
今までの人生を振り返ってもそう。
あの時あ~していればよかったってことは、誰しも1つや2つありませんか?
今からその後悔を少しでも減らしていきたい。
だから今できることはすぐにやりたいっていう考えになったんです。
不安もあるがワクワク感が優っている
確かにそのやりたいことが成功するかどうかは分かりません。
だから不安は少なからずあります。
でも挑戦しないことには何も変わらない。
だから6年前からブログを始め、毎日コツコツと積み重ねてきました。
収入はまだまだ微々たるものですが、前年比よりじわじわと上がってきているのも確か。
あとはこれをもっといかに速く上げていくかっていうのが今の自分の課題。
そう考えると不安よりもワクワク感の方が優っているんです。
まさかこの歳でワクワクできるものがあるなんて自分でもビックリ。
そんなものを見つけられて幸せです。
不安より勝るものがあればあとはガンガン進むだけ。
この状態は強い。
まとめ
ボク個人的な51歳で退職した理由と心構えを上げてみました。
退職というのは大きな決断です。
理由はみんなそれぞれあると思いますが、中年からの退職はさらに決断するには勇気がいります。
でもそれを勝る気持ちがあれば決断できるとつくづく感じました。
中年でも夢を追いかけていいと思います。
同年代の代表として、今後指標になれる存在になっていこうとも思ってます。
中年よ大志を抱け!
少しでもご参考になれば幸いです。
コメント